不動産業界に蔓延する高預かりについて③

ちょうどこのブログを書いている時に君津市のお客様より、売りに出している物件が半年売れなくてお困りとのご相談の電話がありました。

 

お話をお聞きしますと、昨年やはり、不動産一括査定サイトを利用され、複数の業者から　”仲介査定の提案”　を受けたそうです。

その中で一番高く　”売れるであろう金額”　を査定した業者に専任媒介にて依頼をしたそうです。

 

結果論にはなりますが、半年間時間を無駄にしたとおっしゃっていました。販売期間中、当然住宅ローンの支払いもあります。

ちなみに半年間で内覧に訪れたお客様は１名だったそうです。

 

実はこのようなご相談は頻繁にあります。

”同条件でそちらで販売をお願いできないか”　と言われますが、　”そもそも弊社だったら、初めからその価格は提案しない”　ような価格を他社から提案されている訳で、その現実的でない査定額に大きな夢と希望をもって始められた販売活動であり、長期間に渡って広告に出し続けられた物件を、弊社でお受けしても成約させる自信はありません。

 

どんなに販売力が優れており、ブランド力が高い会社といえども、相場からかけ離れた金額で成約することはほぼありません！

お客様の中には、”あそこに頼んであるけど売る力がない”　とか　”営業マンが頼りない”　などと言う方がおりますが、はっきり言えば売る力も、営業マンの力量も関係ないのです。全ては相場で売りに出しているかどうかなのです。

言い方は悪いのですが、高い査定額の洗脳を受けてしまった売主様が、それに気づくのはかなりの期間がたってからだと思います。

 

世の中には売れない物件はないと思います。ただし、金額が適正であればの話です。

 

次回は高預かりを見抜く方法について書いて行きたいと思います。

 

 

不動産業界に蔓延する高預かりについて④に続きます。

 

～不動産業は売主様から始まる～