不動産一括査定サイトの闇③

過去、不動産一括査定サイトの闇というテーマで、不動産一括査定サイトのデメリットを書いてきましたが、今回もまたそこに触れてみたいと思います。

 

弊社も複数の不動産一括査定サイトを利用していることは以前にも書きましたが、この度、約半数のサイトをやめることにしました。

 

中には真剣に不動産を売りたいお客様もいらっしゃる中での苦渋の決断ではありますが、過去に不動産一括査定サイトから来た案件を数年分に渡り検証した結果、某サイトで、ここ２～３年間の案件において、著しく成約につながる案件が減少していることがわかりました。

 

主な原因は以下の通りです

 

①.不動産一括査定サイトが急増したこと

②.不動産一括査定サイトの急増により、各運営会社の競争の激化

③.全く売却のお考えのない方に対しても物件情報を入力させるようなサイトの仕組み

④.あたかも日本全体が不動産バブルであるかのような誇大広告とも取れる宣伝

⑤.有利誤認を利用した不動産業者による高預かり（相場より高いので当然決まらない）

 

①、②に関しては現在数十社の不動産一括査定サイトが存在しており、お客様が複数の一括査定サイトを利用されることもあります。

手軽に不動産の価値が分かるサイトという宣伝ですから当然ですが、弊社で参画している６サイト中、４サイトにて同じお客様からの査定依頼が入ったこともありました。

おそらく、そのお客様は１４社以上の査定を受けてたと思われます。

 

③に関しては、優良サイトはお客様が物件情報入力時、”売却の理由”のチェックボックスに、”売るつもりはない”　という項目があり、そこをチェックすると査定依頼が出来ない仕様になっております。

一部サイトはその仕様すらない為、売るつもりのない方も査定依頼が可能です。

 

④に関しては、残念ながらどのサイトにおいても同様な広告をしております。

しかし本当に問題なのは、誇大広告によって誘導されたお客様が、⑤の不動産業社による高預かりにより有利誤認を起こしてしまうことなのです。

 

以前、”不動産業界に蔓延する高預かりについて”　で書いておりますが

 

”不動産仲介査定”　と　”不動産買取査定”　は別物です。

”いくらで売れますよは架空の金額です”　架空の金額を不動産業者同士で競わせても無意味です！

 

しかし残念ながら、人は物事を有利な方向に誤解してしまうのです。

これが「有利誤認」であり、その心理を悪用したのが「高預かり」なのです。

 

以上の理由から一部優良なサイトを残して、約半数の不良サイトをやめることにいたしました。

 

これで、”何で電話してくるんだ！”　とか　”４５秒で勝手に金額が送られてくるんじゃないのか！”　とか　”入力した覚えがない”　とか　”全くの他人が電話に出る”　ということも少なくなるのではないでしょうか。

 

弊社では、本当のご自宅の価値を知りたいというお客様からのご相談を大歓迎しています。

 

他社に任せているけどいつまで経っても売れない。

この価格で売れると言われて売りに出したのに、すぐに価格の見直しを迫られた

 

などのお悩みのある方は是非ご相談ください！

不動産屋のセカンドオピニオンとしてご活用いただいても構いません！

 

～不動産業は売主様から始まる～

 

君津、木更津、富津、袖ケ浦の不動産売却をお考えの方は是非ともご相談下さい！