不動産一括査定サイトの功罪①

現在、売主様と不動産会社を繋ぐツールとして欠かせない、不動産一括査定サイトですが、長年サイトを利用してきた、生の不動産会社の声を聞いて欲しいと思います。

 

弊社は現在、複数の不動産一括査定サイトに登録しており、月間４０件以上の反響対応をしております。

もちろん今まで不動産一括査定サイトから、数多くの売主様とのご縁をいただいており、売主様との出会いには無くてはならないツールであると思っております。

 

最近・・・でもないですが、利用者のお客様から、”なんで電話してくるんだ”　”電話が来るなんて聞いてない”　”勝手に査定書が送られる来るもんだと思った”　という声をいただくことが多いのと、電話もメールも不通であったり、全く他人が電話に出るなどということがあまりにも多く、メンタルがついに崩壊してしまったのと、当サイトの立ち上げを期に、不動産一括査定サイトの功罪を書いていきたいと思いつきました。

 

サイトを利用される方は、前提として　”家を売りたいと考えている一般のお客様（売りたいというモチベーションに個人差はあって当然ですが）”　であることとなっており、運営会社は、お客様は無料にて査定サービスを受けることが出来ると宣伝しています。

しかし、運営会社はあれだけの広告を打ちながら、なぜ無料でサイトが利用できるのでしょうか？

 

それは、運営会社がお客様の個人情報を不動産会社に売っているからに他なりません。

言い換えれば、不動産会社が、１件あたり１～２万円の情報料をサイト運営会社に支払い、売却見込みのあるお客様の情報を買っているのです。

それが不動産売却査定サイトの実態です。

 

お金を支払って情報を買っているのですから、不動産会社が営業に必死になるのも当然な訳です。

そんなの知ってるよと思われる方も中にはいらっしゃるかも知れませんが、少なくとも私がお客様と色々なやりとりさせていただいた中では、その仕組みを理解されていらっしゃる方は少数であると思います。

 

問題点①　サイト運営会社の誇大広告

 

サイト運営会社はあらゆる広告媒体を使って、不動産査定をしたいというお客様をサイトに誘導します。その広告代は莫大な金額だと思われます。

当然、個人情報を入力させる訳ですから、芸能人やかわいらしいキャラクター、チャット形式を装い、いかにお客様に安心を与え、簡単に入力をさせるかを各運営会社は競っています。おそらくサイト運営会社は数十社は存在します。

つまり、いかにお客様の興味を惹いて自社サイトに誘導し、情報を入力してもらうかが生命線なわけです。

そこで誇大広告といってもいいような広告を打つのです。

 

”高額査定がぞくぞく！”　とか　”地価上昇中！今が売却のチャンス！”　とか　”査定は無料ですから、相場を調べるだけでもOK！”　

こんな感じです。まあこちらが公取協あたりに訴えても、向こうも顧問弁護士がいますからギリギリセーフって感じなのでしょう。

あとは悪徳アフィリエイターを使って誇大広告も打ちます。

 

そんな感じで入力させる訳ですから、本当に売却を考えている真剣な売主様以外にも、いろいろな目的の方からの査定依頼が届いてしまいます。

体感的には全反響中９割は売却のお考えのない方です。

 

”軽い気持ちでやってみた”　”売る気なんてないよ”　”買った時よりも高く売れるって宣伝してたから”　”もう結構です（もう結構ですって。。。何も話してないじゃん。。。）　大体電話すると９割はこんな感じです。

 

夜間に入った査定は、査定の理由が　”離婚”　なんてのが多いです。

翌日に電話すると、かなりの確率で　”もう結構です”　が出ます！　もうわかっていますよ。。。

仲直りしたんですね！良かったですね！とは言いませんが。。。まあ犬も食わないものにお金を払わせられるわけです。。。

 

それ以外にも、電話したら、全くサイトに入力した心当たりがないし、パソコンどころかスマートフォンすら持っていないという老夫婦で、怖くなって警察を呼んでしまった方もいました。

 

つまり、不動産一括査定サイトというのは、そういうものです。

 

お金を払って情報を買う不動産会社と、全く売る気がない利用者とは、とてつもない温度差があるのです。

営業が来て迷惑ならサイトに入力しないことをおすすめします！我々は営業をしないわけにはいかないのです！

 

真剣に不動産の売却をお考えの方は、面倒でもご自分の足で地元の複数社の不動産会社を回って、相談をすべきです。

 

～売りに出していてもなかなか売れない・・・そんなお悩みは是非弊社にご相談下さい～

 

不動産一括査定サイトの闇②に続きます

 

君津、木更津、富津、袖ケ浦の不動産売却をお考えの方は是非ともご相談下さい！